
尿が多い
尿が多い
「尿が多い」と感じる基準は人それぞれですが、医学的には一般的に1日の尿量が2.5リットル以上になった場合を多尿と診断することが多いです。しかし、実際には「普段より明らかに回数が増えた」「夜間のトイレが辛い」といった感覚的な変化も、多尿のサインとして重要です。
尿が多くなる原因は多岐にわたります。大きく分けて、生理的なものと病気が隠れているものがあります。
水分を多く摂れば、その分尿も増えます。特にカフェインを含む飲み物(コーヒー、紅茶、緑茶など)やアルコールには利尿作用があるため、これらを多く摂取すると尿量が増えやすいです。
気温が低い冬場は汗をかく機会が減るため、体内の余分な水分が尿として排出されやすくなります。また、体を温めるために温かい飲み物を多く摂ることも一因です。
血圧を下げる薬の中には、利尿作用のあるものが含まれていることがあります。もし服用中の薬がある場合は、その副作用として尿量が増えている可能性も考えられます。
ストレスを感じると、自律神経のバランスが乱れ、一時的に尿量が増えることがあります。
最も多い原因の一つが糖尿病です。血糖値が高い状態が続くと、腎臓が余分な糖を尿と一緒に排出しようとするため、尿の量が増えます。喉が異常に渇く、体重が減る、疲れやすいといった症状を伴うことが多いです。
抗利尿ホルモンという尿量をコントロールするホルモンが十分に分泌されなかったり、腎臓がそのホルモンにうまく反応しなくなることで、大量の薄い尿が出る病気です。異常な喉の渇きを伴います。
腎臓は尿を作る重要な臓器です。慢性腎臓病など、腎臓の機能が低下すると、尿を濃縮する能力が落ちてしまい、薄い尿がたくさん出るようになることがあります。むくみや倦怠感を伴うこともあります。
心臓の機能が低下すると、体内の水分が適切に処理されなくなり、むくみが生じたり、その後に尿量が増えることがあります。夜間頻尿(夜間の尿回数が多いこと)の主な原因の一つでもあります。
血液中のカルシウム濃度が高くなりすぎると、腎臓に負担がかかり、尿量が増えることがあります。
ストレスや精神的な要因から、無意識のうちに大量の水分を摂取してしまう状態です。
「もしかして、私って多尿?」と感じたら、まずはご自身の生活習慣を振り返ってみましょう。水分の摂りすぎやカフェインの摂取量、服用中の薬など、心当たりのあるものがないか確認してみてください。
しかし、以下のような場合は、できるだけ早めに医療機関を受診することをおすすめします。
堺市西区のはたなかクリニックでは、患者さんの「尿が多い」というお悩みに寄り添い、適切な診断と治療を行っています。
まずは患者さんの普段の生活習慣、飲水量、尿の回数や量、その他に気になる症状がないかなど、詳しくお話を伺います。必要に応じて、以下のような検査を行います。
尿中の糖やタンパク、比重などを調べ、糖尿病や腎臓病の可能性を確認します。
血糖値、腎機能、電解質、ホルモンバランスなどを詳しく調べます。
腎臓や膀胱の状態を確認することがあります。
検査結果に基づき、多尿の原因を特定し、患者さん一人ひとりに合わせた治療計画を立てます。<\p>
水分の摂り方や食事内容の見直し、適度な運動など、具体的なアドバイスを行います。
糖尿病や尿崩症など、原因となる病気に対して適切な薬を処方します。
より専門的な治療が必要な場合は、適切な医療機関へのご紹介も行います。
「尿が多い」という症状は、ご自身の生活に大きな影響を与えるだけでなく、放置すると重篤な病気のサインを見逃してしまう可能性があります。特に、糖尿病や腎臓病などは、早期発見・早期治療が非常に重要です。
当院は、南海本線「高石川」駅、JR阪和線「鳳」駅から車で約10分の場所に位置しており、お車でお越しの方も安心です。
少しでも「尿が多いな」「なんかおかしいな」と感じたら、一人で悩まず、どうぞお気軽に当院にご相談ください。