腎疾患について
腎疾患について
はたなかクリニックによる、腎臓に関する疾患についての情報をお届けします。
地域の皆さまに正しい腎臓疾患の知識を持っていただき、
少しでも多くの方が適正な治療を受けていただけることを願っております。
慢性腎臓病とは、腎機能が低下した状態あるいは尿蛋白や腎臓の形の異常が3ヶ月以上持続している状態を指します。原因としては、糖尿病、高血圧、腎臓病などが挙げられます。
腎盂腎炎とは、腎臓の組織や腎盂(じんう)と呼ばれる、腎臓で作られた尿が集まり尿管につながる部分に感染が起こる炎症性の疾患です。最も一般的な原因は大腸菌とされており、大腸菌が尿路を逆行して腎臓に至ることにより感染が引き起こされます。
腎結石とは、腎臓内や尿路に結晶として堆積した固形物のことをいい、尿中の成分が過剰に濃縮されると結晶化し、それがさらに成長して石となります。腎結石が尿路を塞ぐことで激しい痛みや腎機能の低下が起こることがあります。
ネフローゼ症候群とは、主に腎臓のフィルター機能に問題が起こり、体内のタンパク質が尿として排出されてしまう病状を指します。この症状は、通常は血液中に留まるべきタンパク質が尿中に漏れ出る「蛋白尿」、体内の水分がうまく排出されずに滞留し、体のあちこちに蓄積される「浮腫」、血液中のタンパク質が低下する「低タンパク血症」、血液中のコレステロールやトリグリセリドが増加する「高脂血症」の4つの主要な症状で特徴付けられます。
急性腎炎症候群は、腎臓の組織が急速に炎症を起こし、腎臓の機能が一時的に低下する状態を指します。通常は感染症、特に喉の感染症や皮膚の感染症に続いて発生することが多いです。特に、A群β溶血性連鎖球菌という細菌による感染が原因となることがよくあります。