
むくみ
むくみ
これらの症状は、もしかしたら心臓や腎臓の疾患など、見過ごせない病気のサインかもしれません。むくみが生じた際は自己判断せず、当院にご相談ください。
「むくみ」とは、専門的には「浮腫(ふしゅ)」と呼ばれ、皮膚の下にある組織(細胞と細胞の間)に余分な水分が溜まってしまう状態を指します。 日常的な原因で起こることもありますが、次のような病気が原因となっている可能性も考えられます。
血液は、体の状態を示す多くの情報を持っています。 そのため、腎臓や肝臓などの体内の機能が正常に働いているかどうか検査することでむくみの原因を特定します。
腎臓は血液をろ過し、不要な物質を尿として排出する役割を担っています。腎臓の働きが悪くなると、フィルター機能が働きにくくなり、血液中に不要な物質が溜まりやすくなります。血液検査を行うことで「腎臓がきちんとフィルターの役割を果たしているか」を知ることができます。つまり、血液検査は、体の中の「ゴミ処理場」ともいえる腎臓がしっかり機能しているかを確認するための重要な手がかりとなります。
肝臓では、アルブミンという血液中に含まれるタンパク質を作る働きを担っています。アルブミンの値が正常値よりも低いことは肝臓に問題があるか、尿としてアルブミンが漏れ出している可能性があることを示しています。
甲状腺ホルモン(主にT4とT3)は、体の新陳代謝を促進させる働きがあります。その量を調べることで新陳代謝機能が正常かどうか調べることができます。
尿検査では、尿中にタンパク質(特にアルブミン)や血液が漏れ出ていないかなどを調べます。 健康な腎臓のフィルター機能が正常であれば、これらが尿に出ることはほとんどありません。 尿に異常が見られる場合、腎炎やネフローゼ症候群など、腎臓のトラブルがむくみの原因である可能性を確かめます。
心電図検査では、心臓の拍動リズムの乱れ(不整脈)や心筋の異常、心臓の拡大など、むくみの原因となりうる心臓の動きに問題がないかを確認します。 これは、心臓が通常通り働いているかを調べることができる検査です。
心臓の部屋の大きさ、壁の動き、弁の状態、そして血液を送り出すポンプ機能などを画像で確認します。 心不全の診断やその程度を確認するのにとても重要な検査です。
肝臓や腎臓の形、大きさ、内部に異常な影(腫瘍やのう胞、結石など)がないかを調べます。 肝硬変による肝臓の変形や、腎臓の萎縮なども確認でき、これらの臓器の異常がむくみに関わっていないかを見ます。
甲状腺の大きさや形、しこりの有無などを画像で確認します。 甲状腺機能低下症の原因となる病変がないかなどを調べるのに役立ちます。
足の静脈内の血液の流れや、血栓(血の塊)による詰まりがないかなどを調べます。 深部静脈血栓症という、足のむくみを引き起こす病気の診断に不可欠です。
むくみの治療法は、その原因によって大きく異なります。 日常生活の乱れ(塩分の摂りすぎ、長時間の同じ姿勢など)が原因の場合は、食事内容の見直し(減塩指導など)や適度な運動、弾性ストッキングの使用などで改善を目指します。もし、むくみが心臓や腎臓、甲状腺などの病気によるものであれば、それぞれの病気に対応した専門的な治療が必要です。当院では、診断結果に基づき、患者様それぞれに最も適した治療計画をご提案いたします。つらいむくみを解消するためには、まずその原因を正確に特定することが最も重要です。
「はたなかクリニック」では、患者様が安心して「むくみ」についてご相談いただけるよう、常に丁寧な問診と診察を第一に考えております。検査や診断、治療方針についても、患者様にわかりやすくご説明し、ご納得いただいた上で進めていくことを大切にしています。どんな小さな変化や不安も見逃さず、患者様のつらい症状の軽減に努めます。
「最近、足のむくみがひどくて取れない」「朝、顔がむくんでいることが多い」「このむくみ、もしかしたら何かの病気ではないか心配…」など、「むくみ」に関するお悩みやご不安がございましたら、どうぞお気軽に堺市西区のはたなかクリニックまでご相談ください。経験豊富な医師とスタッフが、親身になってお話を伺い、お一人おひとりに寄り添った対応をさせていただきます。