
日中の眠気
日中の眠気
日中の眠気は、誰にでも起こりうる自然な反応であることもあります。しかし、日常生活に支障をきたすほどの強い眠気を感じる場合は、何らかの原因が潜んでいる可能性があります。
最も一般的な原因です。睡眠時間が不足していたり、睡眠の質が悪いと、日中に眠気を感じやすくなります。
寝る時間や起きる時間が毎日バラバラだと、体内時計が乱れ、睡眠の質が低下し、日中の眠気に繋がります。
精神的なストレスや肉体的な疲労が蓄積すると、自律神経のバランスが崩れ、睡眠の質が悪化し、日中の眠気を引き起こすことがあります。
貧血、甲状腺機能低下症、ナルコレプシーなどの病気や、一部の抗ヒスタミン薬や精神安定剤などが眠気を引き起こすことがあります。
年齢とともに睡眠の質が低下し、日中に眠気を感じやすくなることがあります。
もし、あなたが「大きないびきをかく」と指摘されたことがある上で、以下のような日中の眠気を感じているなら、それは単なる寝不足ではないかもしれません。
仕事中や会議中に集中できない、居眠りをしてしまう、家事をするのが億劫になるなど。
これは非常に危険なサインです。
熟睡感が得られていない可能性があります。
睡眠不足が脳の機能に影響を与えている可能性があります。
これらの症状は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性を示唆しています。
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が何度も止まったり、浅くなったりする病気です。この無呼吸状態が起こると、血液中の酸素濃度が低下し、脳が覚醒しかけます。本人に自覚がない場合でも、このような覚醒が繰り返されることで、睡眠が分断され、深い睡眠を得ることができません。
その結果、夜間に十分な睡眠時間を確保しているにもかかわらず、日中に強い眠気、倦怠感、集中力低下などの症状が現れることがあります。
「眠いだけだから…」と安易に日中の眠気を放置してしまうと、以下のようなリスクが高まります。
集中力や判断力が低下し、ミスが増えたり、学習能力が低下したりします。
強い眠気による居眠り運転は、重大な事故に繋がりかねません。
睡眠不足は、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病を悪化させる可能性があります。
慢性的な眠気は、イライラや抑うつ感を引き起こすことがあります。
特に、いびきを伴う日中の眠気は、睡眠時無呼吸症候群の可能性が高く、上記のリスクに加えて、心血管系の病気(高血圧、心筋梗塞、脳卒中など)のリスクを高めることも知られています。
堺市西区の【はたなかクリニック】では、いびきや睡眠時無呼吸症候群の可能性のある患者さんに対して、以下のステップで診療を行っています。
ご自宅で行える簡単な検査で、睡眠中の呼吸の状態や酸素飽和度を測定します。
通常は医療機関に入院していただき、脳波、呼吸、心電図、筋電図など、より詳細なデータの測定が必要ですが、『はたなかクリニック』では専門の業者と連携し、ご自宅でできる精密検査を提供しております。
検査結果に基づいて、患者さん一人ひとりに合わせた治療法をご提案します。
減量、禁煙、飲酒制限、寝る体勢の工夫など、生活習慣の見直しを行います。
睡眠中に専用の装置から気道に空気を送り込み、気道の閉塞を防ぎます。
少しでも心当たりがあれば、遠慮なく【はたなかクリニック】までご相談ください。