RSウイルス
RSウイルス
RSウイルス感染症は、11月~2月の冬の時期に流行し、乳幼児に重篤な呼吸器感染症を起こすとされているウイルスで、生まれてから一年間で50〜70%以上の乳児が罹患し、3歳までにすべての子どもが抗体を獲得するといわれています。
大人や年長児が感染した場合、2〜8日の潜伏期間を経て、発熱、鼻水などの上気道炎症状で治まります。
赤ちゃんが感染した場合も発熱、鼻水、せきなどの普通のかぜの症状だけのこともありますが、その後咳がひどくなる、喘鳴がでる、呼吸困難となるなどの症状がでて、場合によっては細気管支炎、肺炎になることがあり、1歳以下では中耳炎の合併症がみられることがあります。
通常7〜12日、入院した場合も多くは3〜4日で改善しますが、RSウイルス感染症は十分な免疫がつきにくいため何回も感染することがあります。
子どもや赤ちゃんの病気と思われやすいRSウイルスですが、米国では毎年6,000–10,000人の高齢者がRSウイルスで死亡しています。
入院した場合の死亡率は5%程度ですが、肺気腫(COPD)・喘息・心不全・脳こうそく・脳出血・糖尿病・慢性腎臓病などの持病があると、死亡率は高くなります。
はじめは風邪のような症状ですが、悪化した場合、細気管支炎や肺炎を起こし、呼吸困難や哺乳困難のために、入院が必要になることがあります。
新生児は呼吸困難などの呼吸器症状を認めずに無呼吸となってしまうことがあるため特に注意が必要です。
また、高齢の場合、肺気腫(COPD)・喘息・心不全・脳こうそく・脳出血・糖尿病・慢性腎臓病などの持病を持つ方は重症になりやすいとされています。
はたなかクリニックでは60歳以上の方を対象にRSウイルスワクチン『アレックスビー』の処方を自費診療で行っております。特に、肺や心臓の疾患、免疫不全などの基礎疾患がある方は、接種をおすすめしております。
筋肉注射:1回
副反応として、接種部位の痛み・腫れ・発赤・発熱・だるさ・頭痛などの症状が出ます。大部分の副反応は数日以内に自然に軽快します。
27,500円(税込)