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インフルエンザワクチン接種はどうする?2022

このブログをご覧いただきありがとうございます。

はたなかクリニック院長の畑中です。

 

今回は2022-2023シーズンのインフルエンザワクチン接種をどうするかを考えていきたいと思います。

 

実は、去年も同じテーマでブログを書いて、「ワクチン打った方がいいよ」と主張したのですが、結果的には全くインフルエンザが流行しませんでした。(→去年のブログはこちら

 

ですので、今年はどうしたもんかな、という感じではありますが、今年も去年同様に日本感染症学会の提言を参考にお話させていただきます。

 

今回の内容
・今年はインフルエンザは流行するのか?

・インフルエンザワクチンの効果は?

・インフルエンザワクチンの副反応は?

・インフルエンザワクチンの値段は?

・結局、インフルエンザワクチンは接種すべき?

・コロナワクチン接種とのタイミングは?

 

去年と内容がかぶるところもありますが、ご了承ください。

 

*当院では2022年10月11日からインフルエンザワクチン接種を開始します。予約を受け付けていますのでwebまたは電話で予約をお願いします。

 

インフルエンザは流行するのか?

2022年も新型コロナウイルスが猛威をふるい、日本ではやっと第7波が落ち着いてきた段階です。ウィズコロナに舵がきられた日本で今後2022年末頃にくるかもしれないと予想されている第8波にむけて対策を講じることが重要ですが、一方で冬になると毎年流行していたのがインフルエンザです。

 

「流行していた」と過去形にしたのは、2020年、2021年の状況があるからです。

 

新型コロナウイルスの流行拡大とともにインフルエンザとの同時流行も懸念されていましたが、蓋を開けてみるとインフルエンザの感染者数は非常に少ない結果となりました。

 

下の図はインフルエンザの感染者数をシーズン毎に表したものです。少し見にくいのですが、新型コロナが流行してからは感染者数が激減したことがわかります。

この2年間で私はインフルエンザを1人も診断しませんでした。

コロナとインフルエンザで大混乱になるんちゃうか、と想像していたのでいい

意味で肩すかしをくらった感じでした(ただしコロナの感染者数は多かったので大変なのに変わりはありませんでしたが)。

インフルエンザが流行しなかった理由は様々あると思いますが、やはり新型コロナウイルス対策として行っていた感染症対策(マスク、手洗い)や、三密回避、国際的な人の動きの抑制がそのままインフルエンザ対策となっていたことが大きいのではないかと思います。

では今シーズンはどうなるのでしょうか。

 

今シーズンはインフルエンザが流行する可能性が高いと考えられています。その根拠として、

 

  1. オーストラリアでは今年はインフルエンザの患者数が例年を超えるレベルになっている。
  2. 最近インフルエンザが流行しなかったため、社会全体の集団免疫が形成されていない。
  3. ウィズコロナによって人々の移動や交流が活発となり、またマスクや手洗いなどの感染対策がおろそかになる可能性がある。

 

実際に日本でも一部でインフルエンザによる学級閉鎖が起こったりしています

 

インフルエンザワクチンの効果は?

厚生労働省ホームページ内の「インフルエンザQ&A」を参考にお話します。

インフルエンザワクチンは「感染(ウイルスが体内に入り増殖すること)」を抑えることはできないとされています。しかし、「発病(ウイルスによる症状が出現すること)」を抑制し、また「重症化」も抑制することができます。

 

国内の研究では、65歳以上の高齢者福祉施設に入所している高齢者については34~55%の発病を阻止し、82%の死亡を抑制する効果があったとされています。

 

インフルエンザは高齢者や基礎疾患のある方では重症化するリスクが高いとされていますので、ワクチンで重症化を防ぐのは重要です。

 

インフルエンザワクチンの副反応は?

厚生労働省ホームページ内の「インフルエンザQ&A」を参考にお話します。

 

ワクチンを接種した時に、免疫がつく以外の反応が起こることがあり、これを副反応と呼んでいます。

 

インフルエンザワクチンによる副反応でよく見られるのは、接種した場所の腫れ、赤み、痛みで10~20%に生じますが、通常2~3日で改善します。

 

全身の反応としてはだるさ、頭痛、発熱、寒気などがありますが、5~10%程度で、こちらも通常2~3日で改善します。

 

まれに強いアレルギー反応(アナフィラキシー)が生じることもあります。

また、ワクチン接種後の死亡例も毎年0~4人報告されていますが、現時点ではワクチン接種との因果関係はないとされています。

 

個人的な印象ですが、インフルエンザワクチンの注射は痛いっちゃ痛いけど、それだけなんで新型コロナワクチンに比べると全然マシ、と考えています。

 

インフルエンザワクチンの値段は?

65歳以上の高齢者や、60歳以上で決められた疾患がある場合などは定められた期間内の接種であれば自治体から助成金が出て、今年は無料になるようです。それ以外の方は、3000円台のことが多いようです。

 

医療機関によって値段が異なるのは、インフルエンザワクチン接種が自由診療(保険外診療)になるからです。ワクチンの原価に加えて診療料金を各医療機関が自由に設定できるために値段が異なるのです。

 

結局、インフルエンザワクチンは接種すべき?

最初にご紹介した日本感染症学会の提言では、インフルエンザワクチンの積極的な接種を推奨しています。

 

専門家集団である学会の立場として、インフルエンザが流行するかしないかわからないのに、「インフルエンザワクチンの接種は不要です」とはとても言えないと思うので、この提言はある意味当然だと思います。

そういううがった見方をしたとしても、私もインフルエンザワクチン接種には賛成の立場です。

理由は、ワクチンを打つことによるメリット(発症や重症化を抑制できる)がデメリット(副反応や費用)を明らかに上回ると考えるからです。

 

発症を完全に予防できるわけではないとはいえ、ただでさえ熱が出ることに敏感な世の中で、ちょっとでも発熱のリスクを下げられるのはいいことですし、なによりインフルエンザの高熱で苦しみたくないです。私は接種を受ける予定です。

 

今シーズンのワクチン供給量は8月時点で約3521万本の見込み(1本で大人2回分)で過去最大のようです。しかし日本国民全員が受けることは困難です。

 

ですので、高齢者や基礎疾患があり重症化するリスクのある方、医療関係者、同居している家族に重症化するリスクがある方、インフラ関係の職に従事する方、受験生などが積極的にワクチン接種をするべきと考えます。

 

コロナワクチン接種とのタイミングは?

インフルエンザワクチンはコロナワクチンと同時接種することが可能です。通常、コロナワクチンは他のワクチンと前後2週間空けることになっていますが、インフルエンザワクチンについは間隔の規定はありません。ですのでどのタイミングで接種しても大丈夫です。ただし、同時接種の場合は、アナフィラキシーなどが生じた時にどちらが原因かわからなくなる、というデメリットがあります。

 

まとめ

今シーズンはインフルエンザが大流行する可能性がある。

そのためインフルエンザワクチン接種が積極的に推奨される。

 

以上です。

 

ワクチンだらけで大変ですが、できる対策をして、健康的な生活を送りましょう。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

*当院では2022年10月11日からインフルエンザワクチン接種を開始します。予約を受け付けていますのでwebまたは電話で予約をお願いします。

 

2022/9/23 畑中雅喜(総合内科専門医)